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Snare Drum - スネアドラムについて -

 

 Snare Drum(以下「スネア」)は、フレーズパターンの中でのバックビートや単独でのキザミ、フィルイン等あらゆる場面で頻繁に登場するセットの中で最も出番の多いパーツと言えます。
 同時に、音色的にも他のシェル群とはかなり異なった目立つ音色であることから、スネアを差し替えただけでセット全体が「別セット」に変わってしまうくらいインパクトの強いパーツなのです。

構成パーツ



パーツ名 説明
シェル 太鼓の胴部分のこと。(セット全体の中では太鼓類のこと「シェル」と総称している)
ヘッド いわゆる打面(皮)のこと。 スネアの場合、裏面のことを特に「スネア・サイド」という。
ヘッドの種類やチューニングを変えると、全く別のドラムに仕上げることができるほど重要なパーツ。
(「ドラム・ヘッドについて」参照)
フープ
(リム)
ヘッドをシェルに固定する円形の枠のこと。
素材や成形方法でかなり音に違いがでる。
ボルト ヘッドのテンション(チューニング)を決めるネジ。
地味なパーツだけど、ドラムのチューニングを決定づけるパーツだけにあなどれない。
ラグ ボルトを受けとめる舟形。
最近の傾向としては、なるべく小型の物が良いとされる。
スナッピー スネア独特の「ジャ」っという音を出すための響き線。
スプリングの材質や本数・長さ等にかなりのバリエーションがある。
ストレーナ スナッピーをオン・オフするレバー。

素材・サイズ

 スネアの素材は、過去から「とにかく使えそうな物は試してみるぜ」といった勢いで作られてきたに違いないと思えるほど豊富で、比較的地味な品揃えのYAMAHAのスネアだけでも「メイプル」・「バーチ」・「フェノリック+バーチ+メランティ」、「スティール」、「ブラス」の5種類の素材が現在使用されています。(他のメーカーも含めていわゆる「一般的な素材」だけでも10種類は楽に超えてるだろぉ)
 最初にも書いた通り、スネアはそれだけでドラムセット全体(あるいはドラマー自身の)イメージを決定づけてしまうほどインパクトのあるパーツであることから、ドラマーの要求が反映された結果なんでしょうね。
(「ドラムの構成パーツ全般について」の「素材について」の項参照)

 一方、サイズについては圧倒的に14インチ口径のものが主流で、小口径のスネアを使ってるドラマーもいくらかいるといった現状になっています。
 ただし胴の深さの方はかなりのバリエーションがありどれが主流ともいえませんが、5.5〜6.5インチを中心に使っているドラマーが多いようです。
 一般的に胴の深いものは「パワー系ドラマー向き」で浅いものは「テクニカル系向き」みたいに思われてる傾向にありますが、実際のところは音質の好みの問題で胴の深さとプレイスタイルはあまり関係ないように思えます。
 ちなみにkenは浅胴(4〜4.5インチ)のものがお気に入りです。

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